早朝訓練で防火意識向上

早朝訓練で防火意識向上

道路が狭く、消防車が近づけない場所のため、放水ホースを長く伸ばした状態で、消火活動の訓練が行われた

名瀬仲勝町 一般住民も参加、火災防御訓練

1日から始まった2018年「春季火災予防運動」の一環として、大島地区消防組合は4日、奄美市名瀬仲勝町で火災防御訓練を行った。訓練には消防職員、団員のほか、地域住民や県LPガス協会奄美支部員が参加。火災発生を想定した早朝からの訓練で防火意識を高めた。

現場は近年住宅が増加し、住宅密集地となっているが、道路が狭く、消火活動が困難な地区。訓練は同日午前6時ごろ、木造住宅での火災発生を想定して実施。約40分かけて住民による初期消火・避難、消防職員による消火栓やポンプ車を用いた消火活動を行われた。終了後には女性消防団員による初期消火訓練として、消火器の使い方の解説もあった。

早朝からの訓練にも関わらず、30人以上の地域住民が参加。同町内会の森田広光会長は「初めての訓練だったが、いざという時に大事に至らないためにはこういったことをしていかなければならない」と語った。

小松和行消防長は講評で、「『いつ、どこで何があっても、自分たちの地域は自分たちで守る』といった意識を持って、自治体が一体となった体制の確立が大切」とし、「春先は空気が乾燥し風が強いため、火災が発生しやすい。日常生活の中で火災を起こさないという意識を持ってほしい」と呼び掛けた。