マリー氏が奄美で休暇

大島紬姿で竹田町長(右)を表敬訪問したマリー氏

平昌五輪アイホ女子韓国・北朝鮮監督
「リフレッシュできた」 龍郷町長を表敬訪問

 先月25日に閉幕した平昌オリンピックで韓国と北朝鮮のアイスホッケー女子合同チームの監督を務めたカナダ人のサラ・マリー氏(29)が、先月28日から6日間の日程で奄美大島に滞在し、オリンピックの疲れを癒した。ダイビングをしウミガメと一緒に泳ぐのを体験。龍郷町に宿泊していたというマリー氏は5日、同町の竹田泰典町長を表敬訪問し、「リフレッシュできた」と笑顔で語った。

 同町役場臨時職員、梅澤邦子さん(56)=神奈川県逗子市出身=のおいでマリー氏の友人のアイスホッケー指導者、有波典さん(29)のすすめで奄美大島を訪問。マリー氏は海でウミガメと一緒に泳ぐのを一番の楽しみに奄美を訪れたという。

 大島紬を着用し、有波さんとともに竹田町長を表敬訪問したマリー氏は「海など自然が素晴らしく、ごはんもおいしかった。休息するには最高のロケーションだった」と満足げに話した。
 合同チームが結成されることになったのを知ったのは、韓国代表メンバーを発表した3日後だったという。マリー氏は「不安や戸惑いがあった。出場できるはずだった韓国の3人の選手がベンチにも入れなくなったのはつらかった」と振り返った。

 「チームとして韓国、北朝鮮がお互い協力してオリンピックを終えたことに関しては誇りを持っている」とも。

 合同チームでは両国の言語の違いから戦術の伝達などがスムーズにいかなかったが、選手たちは一つのチームになろうと努めたという。「選手たちには感謝している」と述べた。マリー氏自身も「パソコンで英語、韓国語、北朝鮮語それぞれの辞書を作った」という。

 「韓国の選手の中には初めて北朝鮮の人と触れ合った選手もいた。そういう意味では合同チームはすごくよい機会だった」と語った。

 マリー氏は韓国の監督を2020年まで務めることになっており、17日から世界選手権に向けて始動するという。