輪内交番23日から運用

輪内交番23日から運用

管内の安全・安心について地域住民と署員が話す奄美署協議会が開かれた

協議会でお披露目された奄美署のマスコットキャラクター「カケルくん」

マスコットキャラ「カケルくん」お披露目
奄美署協

 2017年度第3回奄美署協議会(今里信弘会長、委員数12人)が9日、同署であった。大川隆則署長は同署の取り組みの報告の中で、同署のマスコットキャラクター「カケルくん」が誕生したことを発表。警察署の公式マスコットキャラクターは県内5署目、大島地区内では初となる。

 昨年1年間の管内の刑法犯認知件数は196件(前年比32件減)で、検挙率は48%だった。これについて大川署長は「刑法犯認知件数が下がり、検挙率が上がっている。市民目線で見ても良い数字」と評価。また同年1年間の交通事故件数は76件(前年比26件減)で、過去50年で最も少ない件数となった。

 また奄美署の新マスコットキャラクターとして「カケルくん」が誕生したことを紹介。署員からの募集でデザインを決め、ルリカケスをモチーフにした親しみやすいデザイン。「出カケル前に鍵をカケル」、「振り込む前に家族に電話をカケル」―などの「カケルくんとの七つの約束」がキャッチフレーズ。大川署長によると、同キャッチフレーズは高齢者や子どもに向けた防犯、交通指導などで活用される。今後はカケルくんの着ぐるみ化も目指しているという。

 また建設中の輪内交番(奄美市名瀬朝日町)の運用開始が今月23日になることも発表した。大川署長は「駐車場も広く、小学校の前で交通量も多いことから、輪内地区の拠点安全安心センターとなるようにしたい」と語った。

 協議では、委員らが道路への信号・右左折専用レーンの設置を要望。このほかにも、警察車両が親しみやすい音楽を鳴らしながらパトロールする「メロディーパトロール」を広い範囲で実施することを求める声があり、大川署長は「時間や場所を考えて取り組んでいきたい」と答えた。