【写真説明①】親交のある井上陽水さんからは、祝いの花が贈られた
【写真説明②】サプライズで登場した、里アリスさんとはシマの話も
【写真説明③】さまざまな思いを込めて、歌を披露する我那覇美奈さん
【写真説明④】感動的なライブを終えた、左から小林俊太郎さん(ピアノ)、伊藤千明さん(ベース)、我那覇美奈さん、鈴木正敏さん(ドラム)
【東京】奄美出身の我那覇美奈さんが2日、港区六本木にあるライブハウス「六本木クラップス」で、デビュー20周年を記念したライブ「寄り道バール・バンド編」を開いた。気さくで温かい人柄があふれる、感動的な夜をファンは堪能。盛んな拍手を送っていた。
「みなさんのおかげで大人になれました」。大人の雰囲気漂うスポットに笑顔で登場した我那覇さんは、駆け付けたファンに真っ先に感謝の気持ちを伝えた。「終電の別れ際のカップルを見て、電車のない奄美から出てきた私が作った曲」などエピソードを紹介しながら進行。カーペンターズのメドレーに続いて「この曲に出会ったから、今もこうして歌えます」と「With A Wish」を歌い上げた。
ライブは、ゲスト陣とのセッションが中心。彼女のギターとボーカルの師匠・古川博さんと武内千佳さん、先輩・河村博志さん、盟友・加藤哉子(かなこ)さんらがステージへ。「砂の祈り」などを披露。後輩・里アリスさんはサプライズで登場し、 祝い唄と「月の雫」を歌った。
ファンと一体となって「希望のつぼみ」も熱唱した。20年の道のりは平たんではなかった。事務所の方針で、奄美出身と名乗れない時もあった。そんなことがよぎったのだろう。「10周年、15周年とやって来たからもういいかなと思ってました。でも、20年をやらないでどうするの、と周りから言われて本当にみんなに支えられているんだなと・・・」と振り返ったあと、こみ上げてくるものに言葉が続かなかった。
だが、次の瞬間「泣き終わるのは早いんです。先輩の(井上)陽水さんのように30年、40年やってやろうじゃないの」。無邪気な「美奈スマイル」に戻った。18日には、入倉都さんをゲストに、20周年記念企画「寄り道バール・ゲストと あそぼ②」を中目黒の「Cafe&Live spot FJ‘S」で行う。