気温低く風強く

気温低く風強く

風の影響か波も高く、防波堤にぶつかり白波が立つ様子が見られた=9日午後1時40分ごろ、奄美市名瀬=

「寒の戻り」週末にかけ回復

 9日の奄美地方では雨が降った場所は少なかったものの気圧の谷や寒気の影響を受け、風が強く気温が低い一日となった。奄美市名瀬でも風が強く、湾内でも白波が立ち、しぶきを上げる様子が見られた。

 同日の最高気温は古仁屋で16・7度、沖永良部17・8度、与論島17・9度など最も寒い時期を下回る気温を記録。そのほかの観測地点でも2月上旬から中旬並みの気温となった。風も強く、天城町では最大風速(瞬間最大風速)13・4㍍(17・5㍍)を、名瀬でも9・8㍍(17・9㍍)を観測。広い範囲でやや強い風が吹き、名瀬測候所はこの日の午後まで強風注意報を奄美地方に発表していた。

 同測候所によると、この寒さと風は、8日に寒冷前線が通過して以降、冬型の気圧配置となり、寒気が入り込みやすい状態となったことによるもの。同測候所担当者は「寒の戻りのような状態となったが、週末にかけて天気は回復していく見込み」と説明した。

 予報によると10日は曇り後晴れ。最高気温は名瀬16度、沖永良部17度と9日同様に寒くなりそう。11日は晴れ。気温が例年並みに回復するのは12日以降となる見込み。