マネン崎展望公園開園

マネン崎展望公園開園

開園を記念して行われた関係者らによるテープカット

同公園から一望できる嘉鉄湾。美しい青のコントラストが目にまぶしい

心いやせる憩いの場に
瀬戸内町 東方周遊ルートに新名所

 瀬戸内町嘉鉄に10日、「マネン崎展望公園」が開園した。雄大な景色が一望できる同公園には新たな観光スポットとしての期待が募る。同日は開園式も開かれ、関係者らはテープカットなどで同公園の誕生を祝った。

 同公園建設は県が魅力ある観光づくり事業のうちの「にぎわい回廊整備工事」の一環として実施。2016年3月に着工し、約2年の工事期間を経て開園となった。事業費は約1億1千万円、面積は870平方㍍。駐車場(普通車5台、身障者用1台)も完備された。園内には東屋やウッドデッキ、ベンチが整備されたほか、2011年に嘉鉄沖で発見された「アマミホシゾラフグ」を解説した看板なども設置されている。

 嘉鉄集落の渡辺治雄区長(71)や同集落出身者によると、同地は20年以上前に同集落青壮年団が地権者から無償で同地を借り受け、集落作業として整備や維持管理を行っていた。今回整備された新たな公園からは嘉鉄湾が一望でき、サンゴ礁が彩る鮮やかなコントラストを楽しめる。またシンボルとなる大きなリュウキュウマツの下には加計呂麻島を見渡すことができる展望スポットも整備されている。

 開園式で鎌田愛人町長は「ホノホシ海岸、ヤドリ浜へと続く、東方=ひがしかた=周遊ルートの中継点となり、観光の新名所として、入込客の倍増が期待される」とあいさつ。渡辺区長は「公園完成は大変うれしい。観光の一翼を担っていけるかと思う。観光客や地域の人がゆっくりと心いやせる憩いの場となってほしい」とうれしそうだった。