精励賞を受賞した中村幸恵さん(左)、「龍進未来塾」第1期塾生の努力をたたえ、今後の活躍に期待した閉講式
2017年度に開設した龍郷町教育委員会公設の無料学習塾「龍進未来塾」閉講式が17日、町生涯学習センターりゅうがく館講堂であり、塾生17人に精励賞、21人に修了証を授与した。第1期塾生の努力をたたえ、今後の活躍に期待した。
学習習慣の確立と学力向上を目指す生徒の受け皿として「龍進未来塾」を開設、昨年5月から塾が始まった。中学1~3年生53人が受講。第2土曜日以外の土曜日の午前10時~正午までの2時間、英語と数学を学習。りゅうがく館研修室と多目的室で5クラス(数学3、英語2クラス)に分かれて学習し、今年2月までに31回塾を開設し、中学3年生は補習も受けた。
英語学習支援員3人、数学学習支援員と同補助員3人の計6人が講師を務めた。支援員の職業は学校の英語いきいき支援員、自営業、役場職員。塾生送迎に町内の福祉施設と社協の7団体が協力した。
閉講式で塾生代表の中村幸恵さん(龍南中3年、28回出席)に精励賞、武田優心君(龍南中1年、19回出席)に修了証を授与した後、碇山和宏教育長が「夢と目標を持つことが大事だ。10カ月よく頑張った。講師の先生、送迎協力団体の皆さまに感謝したい」とあいさつ、竹田泰典町長が「学力向上だけでなく、人間性豊かな人になってほしい」と祝辞を述べた。
学習支援員代表あいさつした野村真仁さん(数学担当)は「最初のテスト成績は〝悲惨〟だった。だが、よく頑張った。皆さんの成長をすごく感じた」と話し、塾生代表の中村幸恵さんは「良かったことは苦手な数学を楽しく学習できるようになったこと。英語も私なりの成長ができ、うれしく思う。支えてくれた方々に感謝したい」とお礼のことばを述べた。