観光ガイドブック 『We Love 与論!!』完成

観光ガイドブック 『We Love 与論!!』完成

 完成したガイドブックを持つ与論町地域おこし協力隊の原田理恵子さん

 記事を担当した生徒の顔写真付きでおすすめビーチを紹介している

与論高3年生14人が制作
島の魅力生徒目線でPR

 【沖永良部】与論高校(有馬敏彦校長)の3年生14人がこのほど、観光ガイドブック『We Love 与論?』を完成させた。18年間を島で過ごした生徒達の目線で、おすすめのビーチやイベント、特産品などをPRしている。オールカラー15ページ(A5版)で、3千部作成した。

 生徒達は、同町地域おこし協力隊の原田理恵子さん(37)が企画した「島っこライター育成プロジェクト」に参加。月1回の課題学習授業を利用し、講師として招いた島内在住の観光従事者やカメラマンから記事の作り方を学んだ。

 おすすめビーチの項目では、寺崎海岸について「与論へのパワーの出入り口」、黒花海岸は「子どもでも気軽に遊べる」など、記事を担当した生徒の顔写真付きで紹介。

 記事とは別に「与論島、いつまで海に入れるの」「台風の思いで」「島の虫と魚、危険生物」などのタイトルで、自分の経験や島の歴史文化を調べて書き上げたコラム蘭もある。

 完成したガイドブックは、同校の卒業生とヨロンマラソン(4日開催)の参加者全員に配布された。

 同町地域おこし協力隊の原田さんは「進学や就職で島を離れる高校3年生に、与論島の魅力を島外の人に伝えられるようになって欲しいと今回のプロジェクトを考えた。完成したガイドブックを見れば、新しい与論島を発見できる。卒業生の大半が島を離れるが、この本を使って古里をPRしてほしい」と話した。