新たな「まちのシンボル」

新たな「まちのシンボル」

基本設計が固まった市民交流センターの外観イメージ(プロポーザル資料から市提供

市民交流センター(仮称)、基本設計確定

 奄美市役所名瀬本庁舎建設に伴い、解体された名瀬公民館の代替施設として建設計画が進められている市民交流センター(仮称)の基本設計が固まった。市当局は23日、同市役所で開かれた市議会全員協議会(師玉敏代議長)のなかで、外観やステージホール(350席)を中心に会議室や学習室、図書コーナーを盛り込んだ、「まちのシンボル」となる新たな交流施設の概要について報告した。

 建設予定地は同市名瀬柳町の市水道課施設(旧名瀬保健所)。3階建て鉄筋コンクリート製で、延べ床面積は約3千平方㍍。総事業費約15億8千万円。2019年度に本格着工し、20年度オープンを目指す。

 議員を前に事務局の同市教委生涯学習課は公民館解体後、16年度に基本構想・基本計画の策定に着手。住民説明会での意見を取り入れた設計コンセプトを説明した。

 建物外観は、「奄美らしさ」として形状は高倉、色調は赤土をイメージ。駐車場は30台分を確保している。ホールの客席はバリアフリー化され、出場者用練習室を設置。また1階図書コーナーは1万5千冊の蔵書があり学習利用できるほか、3階には会議、市民講座用の多目的室を配置し、交流施設として幅広い活用が可能。

 そのほか、騒音や近隣住民へのプライバシー対策、サガリ花の植栽など周辺に配慮した構想が盛り込まれた。

 同課によると、2018年度は実施設計、地質調査を予定。名瀬本庁舎の完成による水道課移転後に施設解体工事を進める方針。