徳之島広域連合議会

長寿命化・延命化整備で、今後14年間の現在地継続を目指す徳之島愛ランドクリーンセンター(伊仙町目手久)

ごみ処理施設 延命整備で14年継続へ
来月住民説明へ、移転持回り〝白紙〟

 【徳之島】徳之島愛ランド広域連合議会の3月定例会が27日、天城町議会本会議場であった。当初計画上の耐用年数15年を満たした「徳之島愛ランドクリーンセンター」(伊仙町目手久)関連の一般質問に大久幸助連合長(天城町長)ら当局側は、コスト面から現施設を延命化整備してさらに14年間、運用継続していく計画を停止。その後の移転先も〝白紙〟を強調。後手に回っている住民説明会は来月5日に開く方針(伊仙町)を示した。

 一般質問には幸千恵子、清平二、大??晧一郎の連合議員3氏が登壇。同クリーンセンター(2003年3月完成)の管理運営や延命化、今後の設置計画、火葬場整備など同広域連合に関する全般をただした。議案審議では17年度一般会計補正予算(第4号)や19年度同予算、監査委員選任(1氏)など4議案を可決・同意した。

 クリーンセンター関連の一般質問に、大久連合長は「(設備機器の)精密機能検査の結果が今月末に報告される予定。その結果によって速やかに設備の更新を計画したい」。現在地継続の理由に、①最終処分場が当初予定の15年経過後も満杯になっていない。焼却灰の運搬コストを最小限に抑えるには、現在のように焼却施設併設が最適②環境省のごみ処理基本計画策定指針で、施設の長寿命化・延命化で循環型社会形成推進交付金に該当すれば工事費の3分の1補助に③延命化した場合のコスト削減・効率優先―などを挙げた。

 同計画の場合は20年度―22年度にかけて工事を完了。国の補助要件により延命化工事が完了後、10年以上の継続が義務。33年度以降の計画は「未定」。15年前当時、耐用年数経過後は「伊仙町の次は天城町、徳之島町へと持ち回り設置する」との3町長(当時)ら申し合わせに関しては、高岡秀規副連合長(徳之島町長)も「口頭でなされたと聞いている。今後の位置関係は流動的になると考えている」。大久連合長と同様に〝白紙状態〟にあることを支持した。

 議員の「(15年前)伊仙町で議論し反対運動が起きた経緯も。(延命化では)住民説明会すらしていない」など指摘に、同町当局側(稲隆仁副町長)は、来月5日午後6時から目手久地区の公民館で住民説明会を開く方針を示した。

 ほか、火葬場(徳之島町亀津)の待合所対策では駐車場南側に1棟(約百平方㍍)を新築追加する18年度当初予算を計上。広域連合監査委員には佐田元議員(64)=伊仙町議=の選任案に同意した。