屋久島への就航1カ月を迎えるフェリー波之上(参考写真)
マルエーフェリー㈱は、フェリー波之上の上り便「奄美―屋久島航路」の就航開始から4日で1カ月を迎える。同社によると3月1カ月間(1日現在)で計4回寄港し、利用者数は76人。同社総務部・有村格之進部長(30)は「条件緩和による運航も始まった。今後は広報活動を強化するなど、より一層の利用促進を目指して、サービスを加速させたい」と話した。
同社は、先月4日から新たな路線として「フェリー波之上」(8072㌧、定員707人)の屋久島寄港を1年間の試験運航として開始。また今月1日からは「運航10日前までに20人以上の予約」の条件を「運航4日前までに2人以上」に緩和する運航条件なども発表した。
同社によると、3月7回の利用状況は、「寄港あり」が4回(4・16・20・28日、寄港者数計76人)、条件が整わず寄港を見送る「寄港なし」が3回(8・12・24日)。運航条件変更に伴う1日の利用状況については、予約数1人につき「寄港なし」と報告した。
運航1カ月を迎えるに当たって同社は「多くはツアー客の需要を想定したが、約半数が個人客で認識を新たにした。今後もしっかり利用客の動向を見極め、利用促進につながるよう検討を重ねたい」と回答。また、早朝寄港に伴うサービスとして「近隣ホテルの厚意により、ロビー利用や食事提供が可能になった。ぜひ到着後の空き時間に利用してほしい」と話した。
同社は今後について「各方面から(試験運航以降の)継続的な運航を望む声もたくさん届いている。その声に応えることができるよう、今後も一層努力し同航路を盛り上げていきたい」と抱負を語った。
なお4月の運航状況は、1日現在すでに21日を除く5・9・13・17・25・29日の6日間で2人以上の予約があり、屋久島へ寄港する予定となっている。