入学準備で売行好調

入学準備で売行好調

指定かばんを購入する親子連れ

制服・文具など購入に店舗にぎわう
特設コーナーや期間限定サービスも

 6日は小中学校の入学式。新生活のスタートを目前に控えた4日、文具店や自転車販売店、制服取扱店には買い物客の姿が目立った。学校で必要なものを販売する店での売り上げは好調で、需要増を意識し、特設コーナーの用意や期間限定のサービスなどを行う店もある。

 文具を販売する奄美市名瀬末広町の「東京堂」では3月ごろから新入生用文具などの購入客が増加している。同店では鉛筆を1ダース以上購入すると名前を入れる有料のサービスをこの時期に限り無料としており、サービス開始の2月24日以来、すでに400ダース以上を売り上げた。また同店には新入生用の特設コーナーも設けられ、この時期は鉛筆以外にも、名前シールなども良く売れるという。

 同市名瀬港町の自転車販売店「川元サイクル」でもこのシーズンの売れ行きは好調。高校の入学発表から同時期までの購入が特に多く、意識をして仕入れも行っている。1万8千~2万5千円程度の商品が売れ筋で、ニーズに合わせてさまざまな色のものを取り扱う。「人口が減ってきているので、少しずつ購入客は減ってきているものの、この時期は夏季に次いで忙しい」と同店。また期間限定で無料点検なども行っており、顧客の反応は上々だという。

 制服も新入生にとって最も重要なアイテムの一つ。同市内外の学生服を取り扱う同市名瀬末広町の「かわぞう」では2月以降需要が伸び、現在も引き渡し業務などに追われている。対応のために臨時のアルバイトを雇うなどしている。同店では人口減にも関わらず売り上げは減少しておらず、同店も「どうしてかわからない」と首をかしげる。一方で「島内の他店と競争するのではなく、ネット通販などに対抗するよう、地元の良さを生かしたい」と方針を語った。