町内33カ所に無料Wi‐Fi設置、運用を開始

Wi‐Fiの運用開始を呼び掛ける和泊町の役場職員ら

和泊町、災害時の通信環境確保へ
観光・教育での活用も期待

 【沖永良部】和泊町は、災害時の指定避難所となっている公民館など33カ所に無料の無線LAN「Wi‐Fi(ワイファイ)」を設置し、4月から運用を開始した。災害時の通信環境を確保するため、昨年度から整備を進めてきた。事業費3176万4千円。

 対象施設は、役場庁舎、笠石海浜公園、町民運動広場、研修センター、防災拠点施設やすらぎ館、歴史民俗資料館、保健センター、20公民館、6小中学校の33カ所。 

 災害時、携帯電話の回線にアクセスが集中して電話やメールがつながりにくくなった場合も、Wi‐Fiからインターネットに接続することで安否確認や情報収集が可能になる。

 平時は、パスワードを入力すれば利用可能で、観光客への情報提供にも役立てる。災害時は、パスワードの入力は不要。

 同町役場企画課の上別府立さんは「国頭小学校や笠石公園などの観光地にも設置しているので、集落のイベントや教育用としても活用して欲しい」と語った。