「移動図書館車」を更新

ふるさと納税財源も活用して更新された徳之島町「移動図書館車」=11日、井之川中で

徳之島町 ふるさと納税活用

  【徳之島】徳之島町が2017度ふるさと納税活用事業「移動図書館車導入事業」で更新導入した町立図書館の新車両「走る図書館車・ハイビスカス号」が11日午後、同町立井之川中学校を皮切りに町内巡回を始めた。

 同町立図書館の「移動図書館車」は、南北に長く小集落も多い町内の子どもたちが身近に本に接する機会を―と04年の町生涯学習センター完成に合わせて導入された。図書館に近い亀津小、中学校を除く町内小中計10校のほか各集落の計27ステーションをそれぞれ月1回ペースで巡回。

 しかし最近は経年劣化が激しくエンジン故障なども続発。全国から届いたふるさと思いやり基金(ふるさと納税)財源も活用し、14年ぶりに更新導入した。

 同町企画課(ふるさと思いやり応援推進担当)によると、年賀状で同活用方針も知った寄付者からは「目に見える形で子どもたちのために使ってくれてありがとう」などと感謝のコメントも。全国の皆さんの温かい思いの詰まった新図書館車で、島の子どもたちが多くの本との出会いを楽しみにしているという。

 コンパクトなマイクロバス型車体に、車内外から利用できる書架(約1500冊)や車いす利用者リフトなども完備した新図書館車。導入事業費は1518万4800円(ふるさと思いやり基金218万4千円、その他財源1300万800円)。

 ちなみに同町ふるさと納税の年度別件数・総額は▽16年度=7200件、1億3134万7931円▽17年度=1万6672件、3億5031万7227円となっている。