世界自然遺産応援バッグ販売

山本執行役員(写真右)から、朝山市長(同左)に寄付目録が贈られた

売上げの一部、広域事務組合に寄付
JALグループ3社

  今夏を目指す奄美・沖縄地域の世界自然遺産登録を応援しようと、日本航空(=JAL)グループ3社(日本トランスオーション、琉球エアーコミューター、日本エアコミューター=JAC=)は昨年から、各社全路線の機内で「世界遺産登録応援バッグ」の販売キャンペーンを実施している。13日は、奄美市役所で売り上げの一部を奄美群島広域事務組合(管理者・朝山毅市長)に10万円寄付する寄付金贈呈式を開き、山本和則JAC執行役員は「環境保全と希少種保護の活動に役立てください」と述べ、目録を贈った。

 JALグループは、同登録対象地域に生息する希少動物のイラストをデザインした、お散歩バッグの機内販売を昨年5月、スタート。奄美のルリカケスやアアマミノクロウサギのほか、ヤンバルクイナ(沖縄本島)、イリオモテヤマネコ(西表島)などがあしらわれ、今年1月から同様のデザインでトートバッグを販売している。

 制作は琉球帆布。販売価格は税込各7500円。機内販売のほか、2空港(那覇、石垣)、インターネット通販サイトで購入できる。

 この日はJAC客室部の米満利恵さん、JAL奄美営業所の栄正行所長も訪れ、販売キャンペーン、7月1日に開設する「奄美群島アイランドホッピングルート」など、奄美と沖縄の交流拡大を見据えた取り組みを紹介。

 グループ関係者によると、12日は登録対象地・沖縄本島北部に向け、やんばる3村世界自然遺産推進協議会に30万円を寄付。3社を代表して表敬した山本執行役員は「グループとしてもさらなる地域発展に寄与したい」と応援キャンペーンの推進を強調。バック販売は来年3月まで実施するとした。

 目録を受け取った朝山管理者は「飛躍するチャンスが目前に控え、このような応援はありがたい。受けた善意を有効に活用したい」と感謝の意を示した。