知名町子育て世代 包括支援センター事業スタート

知名町子育て世代 包括支援センター事業スタート

今井力夫町長(右上)と知名町子育て世代包括支援センター、同町保健センターの職員ら

5月15日「赤ちゃんサロン」

 【沖永良部】知名町子育て世代包括支援センター(町保健センター内、中村里佐子センター長)が、2018年度から本格的に事業を開始した。群島内では、奄美市と知名町が設置。5月15日には、生後2~5カ月の赤ちゃんを対象にした「赤ちゃんサロン」を開催する。

 同センターは、妊娠期から子育て期にわたって切れ目のない支援を行おうと17年度に開設。保健師2人と助産師1人(17年度採用)の3人体制で、事業開始に向けて準備を進めてきた。

 取り組む内容は、妊産婦のサポートや母子のケア、子育て支援に関する情報提供、疾病や障がいのある子どもの支援など。行政や医療機関、子ども園、児童発達支援事業所との連携も図っていく。

 今年度は「赤ちゃんサロン」事業を展開し、保護者が赤ちゃんと一緒に楽しめる遊びの紹介や赤ちゃんの身体計測、育児相談も受け付ける。2カ月に1度開催する予定。

 助産師の前田亜衣さんは「島内は転勤者が多く、核家族化も進み、相談する相手がいない親も増えている。妊娠中から関わっていくことで、子育てに関するトラブルに早く気づき、サポートしていきたい」。保健師の元栄瞬さんは「常駐の助産師がいるので、より細かな支援ができるようになった。産後の母親は、どうしても赤ちゃん中心の生活になり悩みを抱えやすい。今後は母親を対象にした事業も行っていきたい」と話した。

 5月15日の「赤ちゃんサロン」は、午前10時から。場所は同町保健センター。問い合わせは電話0997(93)2075まで。