長命草を栽培、加工品販売

長命草を栽培、加工品販売

長命草栽培、加工品作りに挑戦している佐藤二三男さん

龍郷町円の佐藤さん パウダー、茶葉商品化
特産品、地域活性化に期待

龍郷町円の佐藤二三男さん(66)は、長命草(ボタンボウフウ)の栽培に挑戦し、1年半前から長命草パウダー(粉末)と長命草茶(乾燥葉茶)の加工品を商品化、販売している。現在は長命草カプセルなどを試作中。「町や円の特産品になり、地域活性化につながればうれしい」と挑戦を続けている。

 

佐藤さんによると、円集落の高齢者と話をしているとき、それぞれの自宅に植えてある長命草について「これは体にいい。昔から天ぷらにして食べていた。浜にいっぱいあるよ」と教えてもらったのが栽培を始めたきっかけ。約5年前から栽培の研究を始めた。現在、円集落内の小さな農地10数カ所、嘉渡660平方㍍、中勝990平方㍍の農地を借りて栽培中。無農薬栽培。冬場に種をまき、半年後に葉を収穫している。

長命草パウダー(30㌘、50㌘、100㌘)、長命草茶(50㌘)は、町内のビッグⅡ奄美店、「島育ち館」に置かせてもらっている。加工品作りは、自宅作業場で行っている。

「パウダーは乳製品に混ぜたり、パンやアンダギー、餅を作るときに混ぜたらいいと思う」と話す。鹿児島、茨城、千葉、埼玉、神奈川の人から商品について問い合わせの電話があったという。

長命草のカプセルを試作中。また、アザミのカプセルやパウダーを研究、試作中。

「長命草の新芽は天ぷら、煮びたし、サラダでも食べれる。生葉は刻んでサラダにしてもいい」と話した。

5年前までダイコンやキャベツ、ピーマン、オクラなどを栽培していた。「栽培していた野菜は、それぞれ虫の被害が出てきた。長命草は虫がつかないことが利点の一つ」と話す。

「1人での長命草栽培、加工品作りは大変だが、(いろんな活用方法を)考えていると楽しい。若い人々が長命草栽培や加工品作りで生活できるようになっていけばうれしい」と目を輝かせた。

問い合わせは、電話090―5735―6074佐藤さんへ。