陸自ミサイル配備でシール投票

陸自ミサイル配備でシール投票

ミサイル配備の是非を問うシール投票を実施した

「必要ない」、7割以上
市民有志、緊急アンケート

 「奄美にミサイル基地が必要だと思いますか」――。奄美市名瀬大熊地区に建設される陸上自衛隊駐屯基地でのミサイル運用部隊配備を巡り、市民有志が22日、市内でシール投票による緊急アンケートを行った。201人が参加し、「必要ない(思わない)」とする意見が7割以上を占めた。

 同地区駐屯基地は、普通科部隊を中心とした警備部隊と中距離地対空誘導ミサイル運用部隊の計約350人が常駐予定。すでに造成工事が開始し、完了は2019年春ごろを見込む。

 建設工事が佳境に入り、市民有志は基地内でのミサイル運用の是非を問おうと企画。シール投票実行委員会を立ち上げた。

 この日、メンバー7人は手づくりの投票ボードを用意。名瀬市街地内の2カ所で、要不要意見をシールで示すアンケートを約1時間実施したところ、「必要ない(思わない)」が154票、「必要(思う)」が6票、「わからない」が41票となった。

 不要意見の男性(62)は「ミサイルが必要かは大いに疑問。どのような部隊を配備するか、地元にあまり知らされていないことに不安はある」と話した。

 同委員会は集計結果を市側に伝える方針。委員の城村典文さんは「誘致表明時に挙げた市長の推進団体を通じた『民意の浸透』とは大きくかけ離れている結果」と指摘し、当局に配備計画の説明を強く求めていく考えだ。