空港近くにあるレンタカー各社は、利用客に対し、自然保護や動植物との事故防止を呼びかけるチラシを配布する
レンタカー社へチラシ配布 利用客に啓発
奄美野生生物保護センター
大型連休に入るのを前に、奄美大島を訪れる観光客などへ野生生物との交通事故防止等を呼びかけようと、環境省奄美野生生物保護センターは、島内のレンタカー会社に啓発チラシを配布。レンタカー各社協力のもと、車内等にチラシを設置するなどして周知を図る。
夏頃に奄美・琉球世界自然遺産登録が期待され、G・W期間中も多くの来島者が見込まれることから、同センターは、観光客に自然保護やアマミノクロウサギをはじめとする野生生物との事故防止を啓発しようと、島内のレンタカー10社にチラシを配布した。
チラシでは、辺りが暗い夜間時の運転で、突然飛び出すこともある野生生物への注意を呼び掛けているほか、道路などで負傷・死亡した動物を発見した時の、動物病院2カ所の連絡先(24時間対応)も明記している。
また、昨年3月に指定を受けた奄美群島国立公園についても、紹介と併せて、特別地区内での動植物の捕獲・採取やトラップ設置などの禁止事項、法律・条例で指定されている希少種や天然記念物の捕獲・採取の際に必要な許可申請などについても案内している。
奄美空港近くのレンタカー各社も啓発に協力。くろうさぎレンタカー(喜元晃己店長)=奄美市笠利町=では、利用者に貸し出す際に渡す借証書と一緒に、チラシを配布している。
喜元店長は「業界内でも注意説明していた金作原に乗り入れたケースを聞いている。今夏を目指す世界自然遺産登録も迫っており、自然環境への配慮をしっかり伝えたい」と話した。