大和村で奄美プラム出荷協

生産農家や関係者が出席し、生産状況や販売対策が報告された

全体的に小さく小玉傾向
摘果不足、品質は着色遅れ

 2018年度奄美プラム(スモモ)出荷協議会(JAあまみ大島事業本部主催)が16日、大和村の産業振興総合センターで開かれた。生産農家や関係者約50人が出席。今期の出荷量目標27・0㌧(前期実績28・9㌧)、キロ単価は400円(同490円)、目標金額1080万円(同14182万円)の達成を掲げた。

 同事業本部は「情勢は厳しくなって来ている」と述べた上で、今年は花の開花が島内全体的に遅く、収穫時期が平年より7~10日程度遅れると予想。各地区多くの着果は見られるもの、玉肥大は摘果不足を理由に、全体的に小さく「小玉傾向」と見ている。

 現在、奄美は例年より早く梅雨入りしており、雨続きによる収穫に対する支障も懸念。「徹底したほ場管理に努め、安定した品質を確保してほしい」と呼びかけた。

 地区別の出荷量目標は、大和村が22・1㌧(前年実績23・3㌧)、名瀬3・6㌧(同3・4㌧)、龍郷1・3㌧(同2・1㌧)。品質については着色の遅れから現状としては「判断が難しい」としたが、生産農家からは「例年以上」との声も聞こえた。

 販売対策については、生産履歴の回収や残留農薬の分析、出荷基準など商品管理の徹底。宅配対応強化による価格安定を図るとともに「重点市場の動向を把握しながら、高値での取引を目指したい」とした。

 この他、集荷時間の変更や大和村の農林産物認証制度(K―GAP)の申込数が79人だったことも発表。大島農業共済事務組合からは、「すもも共済」や来年1月から始まる「収入保険」などの説明も行われた。

 今後は適期収穫を行い、29日に目ぞろえ会を実施。出発式の日程は現在調整中とした。