崎山優成、慶成兄弟W優勝

「第17回アジアジュニア&カデット、アンダー21選手権大会」年代別組手でそれぞれ優勝を飾った崎山優成選手(中央上)、慶成選手(中央下)、妹の凜(右)、紬(左)の2人も全国トップレベルの成績を収めている=提供写真=

アジア空手道選手権
日本男子組手のホープ

 空手のアジア頂点を決める「第17回アジアジュニア&カデット、アンダー21空手道選手権大会」が11日からの3日間、沖縄県那覇市の県立武道館であった。アンダー21の部(18~20歳)に出場した崎山優成(18)=近畿大学1年=とジュニアの部(16~17歳)出場の崎山慶成(16)=高松中央高校2年=が各部組手でそれぞれ優勝を飾った。両親は徳之島の出身。日本男子組手のホープとして、徳之島2世コンビの活躍が期待される。

 大会は、年代で分かれる3部門で争われた。2選手も日本代表として、アジア各国のナショナルメンバーらと拳を交え、体重別に争われた組手各部門で、それぞれ優勝した。

 2人は、崎山幸一さん(44)、文=あや=さん(同)=ともに徳之島町出身=を両親に持つ徳之島2世。香川県高松市に本部を置く道場、剛柔流空手道日新館で指導にあたっている幸一さん=現館長=に、幼いころから空手の指南を受けてきた。

 これまで国内外問わず各大会で活躍を見せており、優成選手は2016年の「第15回アジアジュニア&カデット、アンダー21選手権大会」で優勝し、慶成選手は昨年の第16回同大会で3位入賞。ほかの各国際大会に出場し、入賞を重ねている。

 14~18歳が対象のジュニア世代の大会で、今年アルゼンチンで開かれる「ブエノスアイレス2018ユースオリンピック」は、20年の東京五輪に向け重要な位置づけとなる大会。その選考も兼ねた今回のアジア大会で、慶成選手の優勝はユース五輪代表内定に向け好材料となっただろう。加えて選考基準になり、ブルガリアで開幕する「Karate1ユースリーグ」への出場も予定している。

 また、優成選手は来月トルコで開かれる「プレミアリーグ」、さらに2年に1度開催され、7月に神戸市である「第11回世界学生空手道選手権大会」の出場も予定するなど、日本を代表する若手ホープとしての2人への期待は大きい。今後も引き続き、徳之島2世コンビの活躍が注目される。

 崎山優成「アンダー21で初のタイトル獲得だったのでとれもうれしかった。来月以降も国内外で大きな大会が続くので、今以上に努力をしてどの大会でも結果を残していけるように頑張りたい。そして2年後のオリンピックを目指したい」

 崎山慶成「昨年はこの大会で銅メダルだったので、今回金メダルをとることができて、とてもうれしかった。今後の目標は夏のインターハイ連覇とユースオリンピック出場。まずは来週のブルガリアでの国際大会でもしっかり結果を残せるように頑張りたい」