南大島保護区「更生保護サポートセンター」開所のテープカットを行う関係者=18日、徳之島町亀津
【徳之島】法務省鹿児島保護観察所(深草俊朗所長)と南大島保護区保護司会(大田英勝会長)は18日、同保護区の徳之島町亀津に念願の「更生保護サポートセンター」を開所。保護司・保護司会が地域の関係機関・団体と連携し、地域で更生保護活動を行う、奄美地区では初の拠点設置となった。
場所は、同町亀津南区の旧徳之島土地改良区事務所跡の施設(同町有財産)。保護司は、犯罪や非行をした人たちと定期的に面接を行い、更生を図るための約束事(順守事項)を守るよう指導し、生活上の助言や就労の手助けなどを行うのが任務だが、更生保護サポートセンターはその更生保護活動の連携拠点。
経験豊富な企画調整保護司が常駐し、保護司の処遇活動に対する支援や関係機関との連携による地域ネットワークの構築などを推進。保護司をはじめ、更生保護ボランティアの会合や更生保護活動に関する情報提供の場としても活用される。
法務省は2008年度から整備を進め、16年度までに全国459か所に設置。18年度予算では新たに42か所を設置開所し、全国合計約501か所。今回の南大島保護区(徳之島・沖永良部・与論6町)は県内で10か所目、大島地区全体では初。
南大島保護区保護司会(39人)の大田会長(与論町)は同設置について「今までは保護司の個人宅で面接をしていたが、今後はこうした公共の場で出来ることは、保護司や家庭の負担も軽減される」。開所を機に「更生保護の活動に1人ひとりが頑張って、もっと地域の安心安全に貢献できる保護司会に。防犯関係団体の交流の場にも活用させたい」とも話した。
深草・鹿児島保護観察所長や津曲博之徳之島署長、高岡秀規町長ら関係機関代表を交えテープカット。会場をホテルに移して開所式・祝賀会を開いた。