まーじんま総会で認知症に関する記念講話も行われた
奄美市認知症の人と家族と支援者の会「まーじんま」(屋村賢良代表世話人)は20日、奄美市名瀬のAiAiひろば会議室で2018年度まーじんま総会を開いた。17年度の活動報告、会計報告や18年度の活動計画案や予算案などを承認。新たに「認知症カフェ」をオープンすることが報告され、認知症に関する記念講話も行われた。講師はまーじんまの活動を評価し、認知症カフェなどが地域で支える場となるよう提言した。
来賓で市保健福祉部の奥田敏文部長と、大島郡医師会の向井奉文会長があいさつ。17年度の活動報告では、例会や世話人会議と相談実施状況などが説明された。
18年度活動計画では例会の開催スケジュールや、新たに認知症カフェ(まーじんまカフェ)を月1回の割合でAiAiひろばにて行うことを報告。屋村代表は、「会員2~3人がスタッフとして待機し、お茶など飲みながら認知症および介護に関する相談や会話などできる場としたい」と語った。
続いて県若年性認知症支援コーディネーターの堀之内広子さんが、「認知症に寄り添って~お互いが心地よい生活を送るために~」の題で講話。講師は「認知症は一般的にポジティブなイメージは持たれていなくて、高齢化社会の進展により認知症の年齢層は広がるだろう」とした。
認知症は、▽正常に発達した知的機能が持続的に低下▽複数の認知障がいが起こる▽社会生活や日常生活に支障をきたす―疾患と解説。「また65歳未満で発症する若年性認知症の患者数は、全国で推計約3万8千人。女性より男性の発症が多い傾向がみられる」。
支える家族に対して、介護の基本を学び有用な情報を得て介護体験を共有することが重要と指摘。「地域に介護者同士のつながりや支えとなる場が必要。『まーじんま』の役割は今後もっと大きくなっていくだろう」と評価した。
「認知症カフェ」について、「本人や家族だけでなく、支援者の憩いの場でもあることが重要。支援する人も受ける人も心の負担にならない支援が大事」と語った。