くす玉を割る上城小学校の子ども達=知名町=
知名町整備 農作物輸送の効率化期待
【沖永良部】知名町が整備を進めてきた大山を周回する道路「ハチマキ線」の西部地区開通式が24日、同町立上城小学校前であった。関係者約80人が参加し、テープカットやくす玉を割って道路の完成を祝った。
事業は1997年に着工。総延長7235㍍。今年度中に168㍍の舗装工事を行い、事業完了となる。総事業費は14億5860万2千円。
同町役場耕地課によると、既設の農道は幅員が狭く、サトウキビやバレイショ等の運搬用大型トラックの通行に支障をきたしていた。開通により、農作物輸送の効率化や集落間移動の利便性向上が期待される。
式典では、同町の今井力夫町長や平秀徳副議長ら8人がテープカットを行った後、上城小学校の子ども達が笑顔でくす玉を割った。
今井町長は「農業立町である本町にとって道路の幅員確保は、町民全体の願望だった。西部地区の開通で農業所得の向上や町の繁栄につながる」と期待を寄せた。