奄美の魅力講座

奄美の魅力講座

奄美群島の観光・自然をテーマに講義を行う奄美群島観光物産協会統括リーダー・松元英雄さん

「シマ知ることで観光後押し」
北高1・2年生、再認識

奄美市笠利町の大島北高校(新山剛校長、119人)は30日、奄美の地域振興を担う人材育成を目指した2018年度「奄美の魅力講座」を行った。この日は、(一社)奄美群島観光物産協会統括リーダー・松元英雄さんが「奄美群島の観光・自然」をテーマに講義。生徒たちは講師の話に耳を傾け、奄美群島5島の名所や特産物、アラカルトをスライド映像で巡りながら、各島の魅力を再認識した。

同講座は、総合的な学習の時間の一環で、1・2年生74人を対象に、年6回の講座を実施。これまで、「世界自然遺産」「奄美の文化・島口」をテーマに2回講義が行われており、今回が3回目。同校・中須康文教頭は講義の意義について「地域を理解することで、地元の魅力を伝え支えるこのできる人材が生まれてくれれば」と期待を寄せた。

松元さんはまず、喜界島や徳之島など5島の居住人口と入込客数を比較しながら、現在の観光概況を解説。航路や空路の充実については「他島と比較しても、観光に適した交通に恵まれている」と説明した。

松元さんは、各島の名所や特産物を写真で紹介しながら、人気のスポットや観光の穴場なども紹介。松元さんは「各島ともに持続的に発展してほしい」と願いを込めながら、今後の発展に向けては「島外に出る人も島内にいる人も、シマを知ることで大きな力となり、観光を後押しすることができる」などアドバイスを送った。

2年・森永武人さんは一連の講義を通して「島の大切さを改めて感じた。次の世代に自然や文化をつなげていけるよう自分でも何か取り組んでみたい」と喜んだ。