4日緊急着陸したオスプレイ1機は、5日も駐機状態が続いた(午後0時11分ごろ、奄美空港)
緊急着陸オスプレイ
奄美空港に3度目
4日午後に奄美空港=奄美市笠利町=に緊急着陸した米軍の輸送機オスプレイ2機のうち、駐機していた1機は一夜明けた5日、離陸に向けて整備を図ったとみられるが、夕方までに作業は撤収され、同日も駐機の状態が続いた。
緊急着陸したのは、米軍横田基地を出発した編隊機。4日に着陸し、うち1機はその後離陸。防衛省ホームページによると、2機は空軍仕様機「CV―22」とみられる。
オスプレイ機の緊急着陸を巡っては、今年4月と昨年6月を含め、今回が3度目。続けての緊急着陸に島内在住者の間にも動揺が広がっている。
同市住用町在住の60代女性は「気になって、事のついでに友人らと見に来た。不良で部品などが落下したらと思うと怖い」と不安な様子で話した。
また、観光で訪れていた神奈川県在住の男性(50代)は「緊急着陸だったり、トラブルが多いイメージがある。本当に大丈夫なのか」といぶかしげに語った。
同空港の屋上デッキには、駐機したオスプレイを見ようと観光客や地元の人が入れ替わりで訪れていた。
九州防衛局総務部報道官は「現場に行った担当者から、『米兵は整備をやっていたようだが、撤収したようだ』との報告を受けた」と語った。
県港湾空港課は「民間機などに影響はなかった。(オスプレイの)機体は留まったまま」などと話した。