知名町・和泊町 星槎大学との協定締結

知名町・和泊町 星槎大学との協定締結

協定を結んだ知名町の今井力夫町長(左)、星槎大学の井上一学長(中央)、和泊町の伊地知実利町長(右)=知名町フローラルホテル=

将来像実現・自立型経済の構築目指す
井上学長「島全部を大学に」

 【沖永良部】産学官による連携推進を目指して知名・和泊両町は9日、通信制大学の学校法人国際学園星槎大学と協定を締結した。調印式に参加した同大学の井上一学長は「大学が沖永良部のためになればうれしい。島全部が大学だと言えるようにしたい。そして、沖永良部から日本の大学の在り方を変えたい」と話した。

 昨年4月、星槎大学サテライトカレッジin沖永良部が知名町に開校。「教育」「福祉」「環境」「国際関係」の4分野を中心に300以上のカリキュラムを学べるほか、全学校の教員免許状の更新講習も受講できる。

 調印式には、同大学の井上学長と細田満和子副学長、同大学サテライトカレッジin沖永良部島の石田秀輝分校長、沖永良部高校の平井孝俊校長、両町の町長ら17人が出席した。

 協定書には、島の将来像の実現や自立型経済の構築などが目的に掲げられ、連携分野として▽島における人材育成▽新産業の創出▽雇用対策―などに協力することが記載されている。

 知名町の今井力夫町長は「沖永良部にいながら教員免許の更新講習が受講できるのは大きな進歩。さらに大学が島にあることは、子ども達にとって将来の夢を膨らませるきっかけになる。大学と協力して島の住民の学ぶ意欲を高めていきたい」と期待を寄せた。

 現在、サテライトカレッジin沖永良部島の生徒数は10人(すべて島内在住者)。5月に開催された教員免許状更新講習には、島内の子ども園や小中学校の教員ら35人が参加した。