大和村議会「日曜議会開催」

日曜議会を開催した大和村議会

「住民目線運営に安心」
21人が詰めかける「意外と楽しく傍聴」

 大和村議会は定例会最終日の10日、2015年12月以来2度目となる「日曜議会」を開催し、一般質問を行った。定員35人に対し午前・午後合わせて21人が詰めかけ議会を傍聴。傍聴者からは「議員の質問にもアイデアがあり、意外と楽しく傍聴できた」との声も挙がった。

 日曜議会は、議会への関心を高めようと14年12月議会で「議会基本条例」に盛り込んだ努力規定の一つ。この日は、午前に奥田忠廣議員・重信安男議員、午後からは前田清和議員・池田幸一議員・宮田到議員・蔵正議員の計6人が登壇した。

 奥田議員は、世界自然遺産登録の推薦書再提出に向けての所信や今後の2年間の取り組みについて質問。伊集院幼村長は「再出発の位置づけ。種の保存などに向けては、国や関係市町村と連携を図り推進し、TNRなど継続するものは継続。登録後は観光客を(村内で)分散できるよう努めたい」と方針を述べた。

 近年、施設の老朽化と入所稼働率低下に伴う経営圧迫が続く特養「大和の園」について前田議員は「診療所や関係施設も含め一本化や民営化の構想はないか」など提案。伊集院村長は「高台への移転が先にはなるが、民営化も含め考える時期に来ている」など回答した。

 蔵議員からは、今年度から新設した企画観光課業務の優先順位について質問があり、伊集院村長は「サンセットロードを生かし、集落まるごと体験事業を各集落に広げて行きたい」と展望。傍聴席では相槌を打ちながら、議員の一般質問に真剣な表情で聞き入る様子なども見られた。

 議会を傍聴した50代男性は「仕事の時間との兼ね合いもあり初めて来たがいい機会になった。住民説明会で要望したことなども盛り込まれており、住民目線の運営ができていることに安心した」と喜んだ。