田中(鹿南、朝日中卒)、3位で全国へ

【男子400㍍障害決勝】54秒50で3位だった田中

南九州陸上、男子400㍍障害

 陸上のインターハイへの最終予選となる2018年度全九州高校総体陸上南九州地区予選大会第2日は15日、沖縄市の県総合運動公園陸上競技場であった。

 奄美関係では男子400㍍障害の田中天智龍(鹿児島南、朝日中卒)が54秒50で3位の表彰台に上がり、インターハイ出場を決めた。女子100㍍の幾真希(鹿児島女、朝日中卒)は準決勝に進んだが、第2組6位で決勝に進めなかった。

 15日は台風接近のため順延。第3日は16日、同会場である。

持っている力は出せた 田中

 あわよくば優勝を狙う意気込みで田中は決勝レースに挑んだ。結果は2位に0・01秒差の3位。頂点には届かなかったが堂々の上位入賞で初のインターハイ出場を勝ち取り「持っている力は出せた」と振り返った。

 「調子は良かった」。台風接近による風はあったが、雨はなく、序盤からハードル間15を正確に刻み、積極的に走れた。7台目から8台目、第4コーナーのカーブで風のためバランスを崩し、歩数が17歩になったが立て直し、10台目までは2位できていた。ラストスパートで深澤(宇土・熊本)にかわされた。優勝した米田(九州学院・熊本)、2位の深澤も同じ2年生。「終盤競り負けたことなど、インターハイに向けて自分の課題が明確になった」レースだった。

 初めての南九州は「県大会とは違う雰囲気で緊張した」という。自分を見失いそうになった中で鹿児島南の先輩やチームメートが「お前ならやれる!」と力強く励ましてくれた。おかげでレースには強い気持ちで臨むことができた。初めてのインターハイは「感謝の気持ちを伝える大会」にするつもりだ。

(政純一郎)