「らい予防法による被害者の名誉回復および追悼の日」に合わせ、奄美大島2会場でパネル展示を開催している
偏見・差別の解消へ
奄美大島2会場で歴史や現状などパネル
厚生労働省が定める「らい予防法による被害者の名誉回復および追悼の日」(6月22日)に合わせ、県がハンセン病問題を正しく理解してもらおうと県内各地で啓発展示を行っている。20日から、奄美市名瀬の県立奄美図書館でも始まり(27日まで)、歴史や現状などについてパネル展示が行われている。
県は、厚労省が定めた日(22日)を含む、日曜から1週間を「ハンセン病問題を正しく理解する週間」(17~23日)とし、その一環で啓発展示を開催。奄美大島では、奄美市役所(15~25日)と2カ所で行われている。
同図書館3階の一角に、コーナーが設置され、ハンセン病問題の歴史、現在の状況のほか、島内にあるハンセン病療養施設・奄美和光園(同市名瀬和光町)についても、写真も交え、地域との交流活動などを紹介している。
県くらし保健福祉部健康増進課は「正しい知識を学び、周りにも周知していただき、偏見・差別の解消につながり、ハンセン病であった方々の名誉回復を図る機会になれば」と話した。