授業活用促進で特別編集

授業活用促進で特別編集

2008年に制作した、郷土教材映画「愛加那、浜昼顔のごとく」の特別編集版がこのほど完成。りゅうがく館文化展示室でも放映中

教材映画「愛加那、浜昼顔のごとく」
龍郷町「西郷どん」プロモ実行委 史実踏まえ倫理観・道徳観育む内容

 龍郷町「西郷どん」プロモーション実行委員会が企画進行していた、教材郷土映画「愛佳那、浜昼顔のごとく」の特別編集版がこのほど完成した。2008年制作の作品を再編集した内容。小中学校での授業活用の目的も踏まえ、本編を30分程度に短縮した。同町りゅうがく館では特別企画展「西郷隆盛と菊次郎展~敬天愛人に繋がる親子の絆」を開催中。展示一角で、同映像が放映されており、同実行委は「地元の人たちにも見てもらい、愛加那さんのことをさらに知ってほしい」と呼びかけている。

 郷土教材として作られた同作品は、全国自作視聴覚映像教材コンクールにおいて特別賞を受賞するなど高い評価を得ている。

 児童生徒の学習機会促進を目的に、45分(小学校)、50分(中学校)の授業時間のなかで、視聴感想や意見発表が行えるよう本編部分を30分程度にまとめ、従来通り史実を踏まえ、児童・生徒の倫理観・道徳観を育む内容となっているという。このほど100部制作、費用102万円。

 授業では映像の一時停止、週またぎの閲覧等の利用も考えられることから、ルートメニューを採用。また新たにエンディングを作成し、龍郷町の風景・行事などの最新画像等も加え、再編集されている。

 現在、町生涯学習センター・りゅうがく館文化財展示室では、来年2月までの期間で特別企画展「西郷隆盛と菊次郎展」を開催中。室内一角に設置された、かやぶき家屋の前には、視聴コーナーも設けられ、特別編集版の同作品を放映している。

 町教委学芸員の川元美咲さんは「座ってゆっくりしながら、視聴してもらい、愛加那さんのことをもっと知ってもらえたら」と話した。