期待のエールを受けた新規就農者たち(前列)=22日、徳之島町役場で
【徳之島】徳之島地区の2018年度「新規就農者励ましの会」(徳之島3町担い手育成総合支援協議会など主催)が22日、徳之島町役場であった。対象者は、県立農業大学校新卒の後継者や他業種からの新規参入などUターン者を中心に計14人(前年比5人増)。今年の特徴として半数の7人が女性。関係者から「農業のプロを目指し、誰にも負けない農業を」など期待のエールを受けた。
対象者の町別内訳は徳之島町7人、伊仙町4人、天城町3人。励ましの会には10人が出席した。指導農業士や農業青年クラブ員など先輩、関係機関・団体の関係者ら合わせ約60人の参加で盛り上げた。
瀬戸口寛・大島支庁県徳之島事務所長と高岡秀規徳之島町長があいさつ。国営畑かん事業(徳之島ダム)完工に伴う水利用条件と亜熱帯性気候を生かした戦略的な園芸作物の導入による所得の向上、地域全体の活性化に期待。その上で「徳之島の農業が持続的に発展し、地域経済や地域の活力を維持するには皆さんの今後の頑張りが重要。それぞれが農業のプロを目指し、これだけは誰にも負けないものを」(瀬戸口所長)とエールを送った。
対象者たちは自己紹介と併せ、「4、5月に取れるキャベツが少ないと契約栽培中。課題を克服すると徳之島がキャベツの産地になれる可能性も。ショウガとともに頑張っていきたい」、「本業はエステ。農業に頑張っている姉の助けをと就農。パッションフルーツと実エンドウに携わりたい」、「両親の畜産の後継ぎにと今年4月、大阪から帰ってきた。皆さんの指導を受けて頑張っていきたい」などと抱負を紹介した。
主催側からは記念品として県農業改良普及研究会発行「農業かごしま」(隔月年6回発行)1年分を全員に贈呈した。引き続き新規就農者支援体制や青年就農給付金など各種制度の紹介があった。