瀬戸内宇検防犯協連合会総会

瀬戸内宇検防犯協連合会総会

総会では犯罪概況の説明や、事業計画の承認が行われた

宇検村犯罪率県内ワースト1
無施錠被害多数 外出時の施錠呼びかけ

 瀬戸内宇検防犯協会連合会(会長・鎌田愛人瀬戸内町長)の2018年度総会が22日、瀬戸内署であった。同署管内の犯罪概況の説明があったほか、地域安全モニターの委嘱状交付や、17年度の事業経過・決算の報告、今年度の事業計画・予算の承認があった。

 同署によると、17年の犯罪認知件数は瀬戸内町で34件(前年比7件減)、宇検村で19件(前年比17件増)。人口1万人あたりの犯罪件数を示した犯罪率は瀬戸内町39・0、宇検村111・4。宇検村では県内43市町村で1番高く、瀬戸内町も県内9番目となった。これについて同署は、「管内では奄美市のグループによる車上狙い10件や、畑に保管されている食料を対象とした倉庫荒らし4件が発生した」と増加の理由を挙げ、「窃盗の9割以上が無施錠の車両や倉庫などが被害にあっている。別の地域の窃盗グループが防犯意識の低い瀬戸内、宇検に来て犯罪を行うことを危惧している。車を離れる時や、外出時は短時間でも施錠するように」と呼び掛けた。窃盗の多発を受け、同署は夜間のパトロール強化などを実施。今年5月末現在では宇検村ではまだ犯罪は起こっていないという。

 18年度事業計画によると、瀬戸内町の防犯ボランティア団体「安全・安心きらめき隊」、宇検村の同「やけうち元気パトロール隊」が町・村内の祭りに合わせパトロールを強化。10月には秋の全国地域安全運動にあわせ、古仁屋市街地でのパレード実施なども計画している。

 同総会前には瀬戸内署沿岸防犯連絡協議会(会長・鎌田町長)の18年度総会もあった。同年度の事業計画として、①警戒活動の強化②沿岸部における犯罪、事故、災害等異常事態の発見通報―など5項目を推進することを承認するなどした。