「西郷どん」パブリックビューイング

 土持政照役の斎藤嘉樹さん=知名町=


 観客らと沖永良部島ポーズで記念撮影。左から3人目が斎藤さん=知名町=

「島民になれた」
土持正照役の斎藤嘉樹さん来島

 【沖永良部】NHK大河ドラマ「西郷どん」パブリックビューイング(知名町主催)が24日、知名町あしびの郷・ちなであった。トークショーには、土持政照役の斎藤嘉樹さんが登場。「時間を忘れてしまうほど素晴らしい場所。島でロケをして島の空気を味わい、少しでも島民になれた気がする」と笑顔で話した。

 会場には、和泊、知名両町から約500人が集まった。同日の第24話「地の果てにて」は、薩摩藩の最高権力者、島津久光の怒りに触れた西郷隆盛が遠島命令に従い徳之島、さらに沖永良部島へと流される。徳之島で妻の愛加那と2人の子ども(菊次郎、菊草)と再会を果たすも、沖永良部島では吹きさらしの牢屋の中で死を覚悟する。瀕死の西郷を救ったのが、島役人の土持政照だった。

 パブリックビューイングの前後にトークショーが行われ、土持役について斎藤さんは「(配役が)決まってから毎日不安だった。ロケの初日に西郷南洲記念館(和泊町)に行って土持のことを深く学んだ」と振り返った。

 方言での演技は「(土持が)島の方言と薩摩弁の両方を話せる人だったので、西郷には薩摩弁、その隣にいるツルさん(土持の母)には方言を使い分けるのが大変だった」と撮影秘話を明かし、ロケ期間中に覚えた方言を観客に披露した。

 主役の鈴木亮平さんについては「本当にすごい人。西郷になり切り、こっちの感情を引き出してくれる。撮影が進むにつれて関係が深くなり、どんどん良いものが生まれていった」と話した。

 トークショーの最後に、鈴木さん本人のビデオメッセージが映し出され「敬天愛人の思想の原点である沖永良部島での生活を経て、明治維新に向かう。後半もますます盛り上がっていく。皆さんも楽しんで」と呼び掛けた。