奄美大島選果場運営協総会

2018年度奄美市 奄美大島選果場管理運営事務局運営協議会総会があり、取扱量増大に向けて意見交換した

生産農家持込量増大を
採算ベースは250㌧、17年度収支は赤字

 2018年度奄美市・奄美大島選果場管理運営協議会総会(会長・山下仁司奄美市農政部長、委員9人)が28日、同市名瀬の農村環境改善センターであった。17年度の同選果場におけるタンカンの取扱実績は合計136・9㌧。安定的な黒字収支の確保を目指し、農家の持ち込み量増大に向け、販売促進などの施策推進、連携強化を申し合わせた。

 事務局によると、17年度実績は、共販量88・4㌧(計画比88・9%)=金額3200万円、委託48・5㌧の合計136・9㌧。平均単価は363円。同年度収支決算は、収入426万8千円に対し、支出564万8千円で約138万円の赤字となった。

 赤字決算の要因として、黒字だった昨年度の約290㌧と比較し、取扱実績が伸びなかったことなどが挙げられた。

 選果場は12年度に運営を開始。生産者アンケートを基に15年度に立てた462㌧の取扱量の達成を目指しているが、未達成が続いている。

 農家からの持ち込み量が伸びてこない要因として、年度ごとの数量・単価によって、地元にある市場への出荷と天秤にかける傾向などが考えられるという。

 質疑では「農家の利用状況は」、「関連設備のメンテナンスをどうしていくのか」など赤字収支を出さないための取り組みに関する意見などがあった。

 当局からは、採算ベースとなる250㌧のクリアをはじめ、委託先の新規開拓なども含めた取扱量の増大、連携強化などに向けて、引き続き協議していくとした。