森林災害時に情報提供

森林災害時に情報提供

協定を結んだ(右から)元田宇検村長、松本支庁長、村上会長

奄美建設業協会と協定
県大島支庁、12市町村

 県大島支庁と管内12市町村は29日、森林災害時に速やかに被害状況などの情報提供を受ける「森林災害協定書調印式」を奄美建設業協会(村上慎一郎会長)と締結した。同管内で森林災害などでの情報提供について民間の団体と協定を結ぶのは今回が初めて。三者は協定書を交わし、災害の早期復旧に役立てることを誓った。

 協定は、同協会が台風などの災害発生時に、地域民有林で発生する森林・竹林の風倒被害や山地崩壊、治山・林道施設の被害状況などの情報収集活動を無償で行い速やかに報告を行うもの。同協会から市町村、そこから県に伝達し、迅速的確な災害活動の展開につなげていく。

 調印式には、松本俊一支庁長と元田信有宇検村長、村上会長が出席し協定書にサイン。村上会長は「迅速かつ早急な連絡対応を行うことで住民も安心できる。災害の早期復旧に寄与したい」と抱負を語った。

 村上会長によると、災害発生時は会員各社が所有するドローンなどを活用し早急な捜索を実施。上空から被害や二次災害兆候などの状況を確認し、随時情報提供を行っていく。

 松本支庁長は「関係者一同一層の連携を深め、災害時には早急な復旧に努めたい」と述べ、元田村長は「宇検村も含め奄美は台風など災害の多い地域。情報はしっかりと生かしたい」と話した。