初の中止 シーカヤックマラソン

初の中止 シーカヤックマラソン

台風7号の影響により奄美シーカヤックマラソンin加計呂麻大会の中止が決定された(資料写真)

台風接近の予報で瀬戸内町
現地入り参加者も 艇回収で問い合わせ

 瀬戸内町は29日、台風7号の接近を受け、7月1日に同町の大島海峡で予定していた第26回「奄美シーカヤックマラソンin加計呂麻大会」の中止を発表した。同大会の中止は今回が初めて。今年は424人(うち町外294人)が参加予定だったということで、同町担当者は「参加者の皆さんには申し訳ないが、波や風のことを考えると中止は仕方ない」と話した。また、予定されていた後夜祭も中止となる。

 同町によると、台風発生後に実行委員会役員などで協議し、中止を決定。すでに参加予定者などから多くの問い合わせがある状態で、「艇をすでに送ってきている人から、返送してほしいとの問い合わせもある」と担当者。

 町は艇を回収しに行けない人に限り、7月2日以降に着払いで送るなどの手法で返却する対応を取る予定。30日には艇を用意しているラックの解体作業を実施し、安全のために倉庫などに艇を移動するという。

 すでに現地入りしている参加者も多く、担当者は「キャンプなどをしている人もいるので、見つければ通知する」としている。毎年、大会の季節に多くの参加者が宿泊する同町のホテルの担当者は「飛行機の欠航が決まっていないからか、キャンセルは多くない」と話す。29日では2部屋をのぞくすべての部屋が埋まっており、「延泊が必要となる場合は部屋が埋まることもあり、まだ影響は分からない」と困惑した様子だった。

 同町商工会の政岡博重会長は「シーカヤックマラソンの日は梅雨明け後で、天気が良い日が多かったので、中止は残念」。商工会では後夜祭の露店の出店場所の抽選などを行っていたものの、出店準備はまだしておらず、「島外から来る人も多いので、早期に中止の決定を発信してくれてよかった」とも語った。