淡い黄緑色の花が固まって咲く準絶滅危惧種のワニグチモダマ(西康範さん撮影)
環境省の準絶滅危惧種
奄美大島南部の自生地で「ワニグチモダマ」が開花しているのを奄美市名瀬の西康範さんが撮影した。現地では薄い黄緑色の花が、複数固まって咲いている。西さんによると、開花期は6月ごろで1週間ほど前につぼみが膨らんできて、今月1日に開花を確認したという。
ワニグチモダマはマメ科の準絶滅危惧種。石垣島、西表島、東南アジア、オーストラリアなどに分布。朝仁海岸が北限になる。
海岸林の高木の枝に絡まり、枝から長い花茎を垂らし、淡い黄緑色の花がいくつも固まって咲く。葉は3枚の奇数複葉。
種子が海流に乗り、漂着して発芽し樹木などに巻き付いて生育する。自生地が限られていて環境省が、準絶滅危惧種に指定している。
西さんは「撮影したワニグチモダマは、アダンの木に絡まって成長しているもの。開花期を迎え2度目に来て、咲いているのが確認できた」と話した。