食肉センター建設で予算審議

4年後の供用開始を予定する食肉処理センター建設予定地(奄美市古見方地区)

古見方地区で計画スタート
大島地区衛生組合臨時会

 奄美大島内の5市町村で構成する、大島地区衛生組合(管理者・朝山毅奄美市長)は6日、市役所会議室で2018年度第1回臨時会を開いた。同市古見方地区の食肉処理施設「奄美大島食肉センター」建設に伴う条例の一部改正、18年度特別会計を可決。今後について、今年度は基本設計に着手。供用開始は22年度とするスケジュールを報告した

 同計画は既存施設(同市名瀬有屋町)の老朽化に伴う移転、リニューアル。奄美大島と畜場「あり方」検討委員会で計画を協議し、建設地は名瀬朝戸の市有地を選定。すでに地元説明会を終え、着工準備を進めている状況などを委員に説明した。なお瀬戸内町は既存の処理施設が稼働中のため計画には未参入。

 事務局によると、と畜棟と加工所を設置し建設面積は約700平方㍍。対象はブタで処理能力は1日25頭。事業総額は約5億円を見込む。今後のスケジュールは19年度実施設計、20・21年度着工の予定。事業費については奄振事業(非公共)での予算申請する方針で、「国や県など関係機関との協議を図りたい」(事務局)とした。

 今回の特別会計は瀬戸内町除く構成4自治体の人口割、搬入実績に応じて分担金が設定され、18年度は同センター建設に向けた基本設計委託料1960万円を計上した。

 委員から新施設の処理能力について質問。事務局はピーク時で20頭、平時は10頭程度とする週3回の稼動状況を挙げ、今後、瀬戸内町が参入した場合は稼働日数を増やすなど対応は可能とする見解を示したほか、ヤギについては「作業はブタと同程度」とした。