大島学区(奄美大島・喜界地区)を対象にした2019年度公立高等学校生徒募集定員策定等にかかわる地区説明会が開かれた
2019年度公立高等学校生徒募集定員策定等にかかわる地区説明会・大島学区(県教育庁高校教育課主催)が11日、奄美市名瀬の県大島支庁奄美会館であった。2009年3月の県内中学校卒業者1万8250人を基準に、今年3月までの9年間で卒業者数は2625人減少したという。今後も生徒数の減少で教育環境の様々な変化が想定されるなか、地元の高校への進学を希望する卒業生の割合を増やすことの重要性が指摘された。
18年度募集定員策定の結果を報告。高校入試まとめによると、17年度卒業者が1万5625人で学力検査時受検倍率0・86倍、入学者充足率は0・81倍)だった。
大島学区は、中学卒業者数1098人で募集定員1160人(29学級)、学力検査受検倍率は0・67倍、入学者充足率0・68倍だった。
募集定員の発表など19年度のスケジュールを説明。同年度の募集定員策定にあたり①今後の中学校等卒業予定者数の減少への対応②学力検査の受検倍率や充足率低下への対応が挙げられ、なかでも①を重要課題とし、今後9年先までに予想される卒業者数の推移(18年5月1日現在)を示した。
09年3月の中学校卒業者は県全体で1万8250人。その後減少傾向が続き、今年3月の卒業者数が1万5625人。平均で毎年300人が減少したことになり、1学級40人で換算した場合、65学級が減少した。この間に募集定員を、42学級(1670人)分削減したという。
国が発表した人口推計も踏まえ「今すでに生まれている小学校生未満の子どもたちの数が減っていることを考えると、将来的に相当厳しい状況を心得ておかなくてはいけないだろう」とし、その中で地元の高校のあり方を考えた時に「まずは地元中学校から、地元の高校への希望者割合が増えるための工夫が必要だろう」などと呼びかけられた。