学校活性化に向け新HP作成

校区内の美しい海を前面に押し出し、留学生を誘致する嘉鉄小の新ホームページ

嘉鉄小、留学制度など紹介 瀬戸内町

 瀬戸内町嘉鉄の嘉鉄小学校(桑鶴明人校長、全校児童5人)は10日、同校を紹介するホームページ(HP)を開設した。「離島留学なら奄美嘉鉄小学校」をキャッチコピーに、同小の特色ある教育を紹介する。このほか、同町が実施している留学助成制度や、校区内の空き家情報を紹介するなどし、学校の活性化を目指している。

 同校の2018年度の児童数は6年生3人、5年生2人。19年度の入学予定者は1人で、今後、学校の存続が危ぶまれる現状にある。こうした現状を受け、今年3月ごろには校区内3集落(嘉鉄、伊須、蘇刈)の区長らなどでなる「嘉鉄小学校存続活性化対策委員会」が立ち上がり、魅力の発信と児童数の確保などの協議を進めていた。

 同協議会は情報発信を同町地域おこし協力隊の才木美貴さんに依頼。才木さんは5月初旬にはSNS上で同小の行事などを紹介するページを開設し、その後学校行事などの取材を重ね、7月10日にHP開設へと至った。

 才木さんは「嘉鉄のことや、小規模校の良さを知っている人たちに来てほしい。知らない人にとっては嘉鉄小や嘉鉄集落を知ってもらうための入り口になれば」と話す。

 同町の留学助成制度「にほんの里・加計呂麻留学」(同小も対象)では、保護者の同居も条件となっている。このため才木さんは「留学するということは移住するということ。空き家問題はセットで考えるべき」とし、空き家情報も紹介。また、「今後は仕事をあっせんする必要が出てくる」と話し、嘉鉄集落内の営農支援センターの情報掲載なども検討している。

 桑鶴校長は「嘉鉄校区は伝統文化を住民が熱心につないでいるところ。学校があってこそ伝統がつながれるので学校を存続させたい。また、学校に行くことができない不登校の子たちも自然豊かな嘉鉄小で学んでもらいたいので離島留学制度を利用してもらえれば」と話している。

 同HPのURLは次の通り。http://ritoryugaku-amamikatetsu.strikingly.com/