丸の内プラチナ大学

丸の内プラチナ大学

伊仙町との関わりを笑顔で参加者に説明する松岡由紀さん。右は「丸の内プラチナ大学」の小宮山学長

「社会課題解決ビジネス作る」
伊仙町職員パネラー参加

 

 【東京】ビジネスパーソンを対象としたキャリア講座を提供する「丸の内プラチナ大学」が17日、千代田区大手町の「丸の内 3×3Lab Future」でオリエンテーションを行った。そのパネルディスカッションに伊仙町未来創生課の松岡由紀さんがパネラーとして登場。基調講演をした、同大学(東京大学第28代総長)の小宮山宏学長と対談、活発な意見を交わしていた。

 「丸の内プラチナ大学」は、仕事を通じて培ってきた知識やネットワークを生かして社会に還元できる人材を育てることなどが目的。これまで受講者のさまざまな可能性を広げてきたが、この日のオリエンテーションは、その第3期生の募集に当たってのもの。

 会場に104人が詰めかける中、小宮山学長が「プラチナ変革の拠点・超大学~新ビジョン2050~」と題して基調講演。「人口と人工物の飽和が時代のキーワードだ」と述べ、静岡・三島市を例に「自然共生が経済を再生する」などと解説した。

 また「ぶらぶらしている年寄りは 重要だ」などユーモアも交えて、「社会課題の解決がビジネスを作る。日本を変える拠点は、超大学しかない。その実現に向けた丸の内プラチナ大学へ期待します」と締めくくった。

 続いて松岡さんが登場。東京都出身の自身が伊仙町に移住することになった経緯を説明しながら、「合計特殊出生率が3に近くなっている一方、いかに死ぬかがテーマとなっている」。伊仙町の現状を、小宮山さんとの対談などを通じて報告。

 また、松岡さんは「伊仙町に限らず、今ある働き方の枠の中で、どんどん地方に関わってほしい」と訴えながらも「パッションフルーツで黒糖焼酎を味わってほしい」。笑顔で島の特産品のPRも忘れなかった。伊仙町は「丸の内プラチナ大学」の講座の一つ「逆参勤交代」で、企業のサテライト誘致などの実績を残している。