「ミニ議会」で身近な疑問点への質問や提言を寄せた1日議員の児童生徒たち=7日、天城町
世界自然遺産へ ごみ問題など指摘も
【徳之島】天城町児童会・生徒会代表合同研修会「ミニ議会」(町教委主催)が7日、役場の町議会本会議場であった。町内小中8校の代表14人が1日議員となって登壇。世界自然遺産登録への取り組みや産業振興、防災対策などについて子どもたちの視点で町当局の大人たちの姿勢をただした。
子どもたちに町の現状や将来に関心を持たせる夏休み恒例の体験型研修会。子どもたちは町議会の概要を学習してミニ議会のシミュレーションも重ね、午後からの本会議に臨んだ。
事前の質問通告の内容は「天城町の若い世代の増加対策」、「異文化交流」、「世界自然遺産登録」、「ごみのポイ捨て防止」、「子どもからお年寄りまでが安心安全に過ごせる場所づくり」、「徳之島農業の活性化」、「スポーツ選手のキャンプ誘致」、「校区の危険か所の安全対策」、「交流人口拡大」など多岐にわたり、提言も相次いだ。
世界自然遺産取り組みに関しては4人が質問。なかには「思いやりクリーン作戦にも積極的に参加したが、登録が見送られたのは残念。空き缶やタバコの吸い殻などポイ捨てが後を絶たない。このような行為をする住民がいる限り、果たして世界自然遺産を名乗る資格があるのだろうかとさえ考える」との厳しい指摘も。
担当課の大人たちからは、看板の設置や不法投棄監視パトロールと併せて、「ごみが環境に与える影響や、ごみを回収するため多くの労力と税金が使われていることも知らせたい」。希少野生生物保護に関しては、「猫を飼っている家庭では、放し飼いにせず自宅で大切に飼う」ことの啓発も強化する方針などを示していた。