大島本島地区さとうきび振興大会

大島本島地区さとうきび振興大会

「がんばろう三唱」で気勢を上げた関係者ら

生産量増産・収益増大を
榮さん(奄美市笠利町)優秀農家表彰 2年連続
六つのスローガン採択

 2018年度大島本島地区さとうきび生産振興大会・夏植推進式(大島本島さとうきび生産対策本部主催)が7日、奄美市笠利町の農村環境改善センターであった。生産農家をはじめ、行政、JA、製糖会社関係者が出席し、単収向上による増産、収益増大などを目標に、大会スローガンを採択。昨年度の優秀農家表彰で、奄美大島島内において、初めて生産量1千㌧の大台達成で表彰を受けた榮完治さん(57)=奄美市笠利町節田=が、その記録をさらに約150㌧更新して2年連続の表彰を受けた。

 朝山毅本部長(奄美市長)があいさつ(代読)し「夏植え面積は104㌶の目標を設定。厳しい暑さが続いているが、夏植えの推進、生産量の確保に向け生産者、関係者の連携、努力をお願いしたい」などと話した。

 同町の大型製糖工場「富国製糖」㈱奄美事業所の17~18年期の原料搬入量は2万8607㌧(前年比808㌧増)。報告した同社の有村成生社長は「県下全ての島で減産・低糖度となるなか、管内は、昨年に引き続き原料確保(103%)、単収も5㌧台を確保できた。生産者に深く感謝」と述べ、「単収アップの重要性を再認識し、収益アップにつなげてもらいたい」と呼びかけた。

 大会スローガンは▽除草・施肥の肥培管理作業の徹底▽病害虫の早期発見・防除▽堆肥・緑肥投入による土づくりを行い単収向上を図る―など六つ。このほか、土づくりと施肥についての講演もあった。

 優秀農家4人を表彰した。生産量の部で2年連続の表彰となった、榮さんは16年産の記録をさらに約1335㌧に伸ばした。「春植え・夏植えの面積が増え、単収が伸びた。今後は1500㌧を目指し、また頑張っていきたい」と話した。

 被表彰者は次の通り。(敬称略)

【17年産サトウキビ優秀農家】▽生産量の部 榮完治、(有)ゆいなす=龍郷町=▽単収の部 栄和正(61)=奄美市=、久辰男(79)=龍郷町=