中3対象進路希望調査

大島学区 大島のみ1倍超
県教委発表 私立・高専など希望者増

 県教委は8日、中学3年生を対象にした進路希望調査の結果(7月10日現在)を公表した。県内の国立中学や公立中学の3年生1万4803人のうち、1万1680人が県内の公立高校への進学を希望した。大島学区の高校ではほとんどの学科で倍率が1倍を下回った。

 県内の国立中学1校、公立中学校221校の計1万4803人が調査を受けた。県内公立高校では希望者数が前年度の募集定員に満たないのは、68校117学科中、56校91学科となった。

 大島学区の高校では、大島(普通)の倍率が1・01倍だった以外は全部の学校で倍率が1倍を下回った。

 県内の公立高校では、倍率が最も高かったのは甲南(普通)で2・42倍。これに次ぐのは鹿児島南(普通)が2・11倍、鹿児島中央(普通)が1・88倍で続いた。

 倍率が最も低かったのは霧島(総合)で0・12倍。次いで霧島(工業)の0・15倍、福山(商業)0・2倍だった。

 県内の中学校卒業予定者数は、前年度より177人減。同数は15年度に増加し、16年度から減少に転じて3年連続で減。県教委高校教育課の担当者は、「少子化の影響とみられる」とした。

 また県内公立高校の希望者数が減少し、私立・高専など(県外の国立・公立高校含む)が増えたことにふれ、「私立・高専などの希望者数が増えており、人数は平成の前半期には及ばないが、割合18・8%は平成で最も高くなった」(県教高校教育課)と分析する。

 9月下旬には県内公立高校などの募集定員が公表される予定。