防火管理へ資格取得の講習会

約30人が参加し、防火管理新規講習会が行われた

大島地区消防組合 安心・安全な運用へ

 大島地区消防組合消防本部(川畑洋一消防長)は8・9日の日程で、消防法に基づく防火管理者資格取得のための「2018年度・第71回甲種防火管理新規講習会」を奄美市名瀬の同本部会議室で行っている。管理者らは、防火管理の進め方や消防計画作成のための講話に耳を傾け、自らが所有する施設の安心・安全な運用に向けて適切な管理を誓った。

 防火管理者とは、消防法第8条の規定により、不特定多数の人が利用する建物などの「火災による被害防止」を目的に、必要な業務を計画的に行う責任者のこと。同条件の施設保有者には、管内への消防計画の提出や避難訓練の実施などが義務づけられており、資格取得には同課程の修了が必要になる。

 開講を前に川畑消防長は「近年、火災は増加傾向にある。知識・技能をしっかり学ぶことで、施設等の安全・安心のための計画に結びつけてほしい」とあいさつ。続けて「適切な管理計画は、転ばぬ先の杖。今後は消防とのパイプ役としても期待している。頑張ってほしい」とエール送った。

 1日目のこの日は、防火管理についてのDVDを視聴後、各専任講師がそれぞれの課程で講話を実施。受講者らは▽防火管理の意義と制度の概要▽火災の現象▽出火防止と収容人員の管理―などをテーマに、防火管理の制度や定義、災害対策などについて学んだ。

 2日目のきょう9日は、防災管理の進め方や消防計画、AED講習や消火器実演などを実施予定。全課程修了者には認定書が渡され、今後は施設や設備などの適切な防火管理の遂行に努めていく。