サトウキビ夏植え推進「150㌶以上」を誓い合った天城町の出発式=8日夕、同町役場駐車場
小規模農家掘起こしを
夏植え「150㌶以上」決意
【徳之島】天城町糖業振興会(大久幸助会長)主催の夏植え推進出発式が8日夕、町役場玄関前であった。諸助成事業も活用して単収の高い夏植えへの移行、小規模農家の掘り起こし浸透などによる推進目標面積「150㌶以上」の達成を誓い合った。
関係機関・団体や生産農家の代表ら関係者約55人が参加した。大久会長は、昨年の夏植え(目標150㌶)の実績がわずか約60㌶に低迷したことに「高齢化や暑さも影響していると思う。今年は補助事業(セーフティネット基金)の約2680万円も有効に生かし、単収の高い夏植えに力を入れたい。小規模農家を動かすことも課題」と強調。
来賓祝辞で新美薫・南西糖業㈱専務取締役(徳之島事業本部長)は「今年の春植えは全島(3町)で736㌶(前期比24㌶減)と目標に及ばなかった。来期の収穫見込み面積も計3394㌶(78㌶減)と非常に憂慮すべき状況。徳之島のキビ産業の将来のためにもご尽力を」。また、JAあまみ天城事業本部の山田三千男統括理事も「小規模農家を掘り起こして目標面積の確保を」と協力を求めた。
糖業振興会事務局側が夏植え推進補助事業などを説明。「面積目標150㌶以上の達成」などスローガン3項目を朗読して「がんばろう三唱」で決意をアピール。このあと天城小に移動してグラウンドゴルフ大会で交流した。