荷物を抱えた帰省客や観光客でにぎわう到着ロビー(奄美空港)
お盆(13~15日)をふるさとや行楽地などで過ごそうと、各地の空港では帰省ラッシュが始まった。夏季休暇を利用した観光とも重なり、10日、奄美市笠利町の奄美空港到着ロビーは帰省客と出迎える家族、観光客などで混み合った。航空各社によると、ピークは下りが11日、上りは15日前後と予想。なお台風14号の接近による運航への影響が懸念されているが、10日午後6時現在、各社から欠航などの発表はない。
航空各社が発表した2018年度夏季繁忙期間(8月10日~19日)の予約状況をみると奄美関係路線は、上り下りのピーク前後で予約率は高く、11日(祝日「山の日」)以降から、月遅れ盆期間(13~15日)を過ぎた週末まで予約数は9割。特に関東や関西、鹿児島間は、ほぼ満席状態という。
ラッシュが表われ始めた10日、奄美空港の出発便、県外からの到着便は満席。荷物を抱えた帰省客が到着口に現れると、「おかえり」「お疲れさま」などと家族や友人らが駆け寄り。また予約したレンタカーの従業員を探す観光客でごった返した。
鹿児島市内から友人2人と来島した米田愛結=あい=さん(24)は「海に行く予定。台風が心配だけど、出来る限り楽しみたい」。関西から奄美大島を経由して、喜界島に移動するという兵庫県在住の酒井綾菜さん(22)は「友人の帰省で初来島。数日滞在し、いろいろ観光したい」と話した。
一方、11日帰る予定という大阪市の40代男性会社員は「できればきょう(10日)帰りたかったが席がない。朝からキャンセル待ちしている」とロビーに座り、心配顔を見せていた。
日本エアコミューター(JAC)など各社は当日、運航判断する方針。運航状況の確認を呼び掛けている。