毎年恒例となっている七夕飾りの設置があり、子どもたちも楽しそうに作業を手伝った
願い込めた短冊風に揺れる
地域住民らの手作り
奄美市名瀬のティダモール中央通り (名瀬中央通りアーケード)で14日、七夕飾りの設置が行われた。地域の保育園や学童クラブ、老人クラブなどの団体が参加し、色とりどりの飾りを取り付けた。願いが込められた短冊が風に揺られる姿が夏を彩っている。旧暦の七夕は8月17日。
同商店街での七夕飾りの設置は今回で14回目を数える恒例行事で、今回も約20団体が参加。参加者は手作りの飾りや短冊を持ち寄り、用意した笹に結び付けるなどの作業を行い、計25本の七夕飾りを設置した。
主管の(公社)奄美大島法人会女性部会(伊東静子部会長)によると、行事は社会貢献活動の一環としての意味合いも持ち、手作りの楽しさを伝えることや、商店街の活性化などを目的としている。例年は同商店街の夏祭りに合わせて作業を行っていたが、今年は台風接近の影響で延期した。
伊東部会長は終戦記念日前日の設置となったことに触れ、「忘れられがちな平和で明るい世界への願いも込められている」とし、「子どもたちや各団体の力作を市民、帰省中の人、クルーズ船で訪れた観光客にも楽しんでもらえれば」とも語った。
小宿小1年の登結優=ゆうゆ=さん(6)は同小学童クラブ「たんぽぽ」の飾りつけを手伝った。登さんは「みんなを守りたい」という思いを込め、「警察になれますように」と短冊に書きこんだ。「貝の形の飾りを作った。みんなで飾りをつけるのは楽しい」と登さんは作業中も笑顔だった。