オスプレイまた奄美に

2機目のオスプレイが奄美空港に着陸し、同空港に残っていた乗員を乗せて離陸した(14日午後8時4分現在)

離陸後2機目も 常態化懸念の声

 14日午後5時22分、米軍輸送機オスプレイ1機(MV―22)が奄美市笠利町の奄美空港に着陸した。着陸したのは米軍普天間基地(沖縄県)所属のもの。同7時20分には同空港を離陸。同7時57分には別の機体(同基地所属MV―22)が着陸し、同8時9分に離陸した。

 九州防衛局と県によると、同5時10分ごろ、国土交通省奄美空港出張所から「オスプレイが着陸する」と県に連絡があった。1機目の着陸の理由、搭乗人数などは不明。着陸によるけが人はおらず、民間機の欠航などの影響はなかった。オスプレイの着陸後、滑走路の点検などを行った結果、滑走路にオイル漏れや損傷はなく、民間機の運航に支障はないという。

 2機目の着陸は、1機目着陸の際に空港に残されていた乗員を迎えに来たもの。着陸から約10分で離陸した。

 同空港へのオスプレイの着陸は昨年6月、今年4月、6月に続き4回目。今年6月の緊急着陸では駐機期間が約1カ月間と長期にわたった。先月19日には奄美大島内5市町村が連名で九州防衛局に安全飛行への対策などを求める要望書を提出していた。

 奄美ブロック護憲平和フォーラムの関誠之代表は「常態化してしまっているのではないかと感じる。市町村長が九州防衛局に文書で要請したことが米軍には伝わっているのかどうか不安になる。米軍にはもう少し重く受け止めてほしい」などと話した。

 同日午後には、米軍嘉手納基地でもオスプレイ(MV―22)が緊急着陸していた。